ゲレンデを訪問する時、まずはネットで検索して色々情報を仕入れると思います。普通は、
・コース
・アクセス
・料金
・ファシリティ
ぐらいを調べる程度でしょうかね?
あるとして、飲食関係、近隣の観光でしょうか。
でも
「それだけじゃもったいない!」
この各スキー場のサイトを見れば、「自分が行って楽しめるか」がおおよそわかります。
というのも、HPで一番目立つキャッチコピーなり画像を見れば、「今一番力を入れているのが何か」が分かるからです。
力を入れていることが優れているとは限りませんが、努力はしている点には代わりありません。そんな視点でゲレンデ選び、してみましょう。
昔からの雪山好きの人ならばご存知の「スキーマップル」。
この本が結構辛口で、当時はゲレンデ選びに非常に役立ちました。
このホームページも、多かれ少なかれスキーマップルの影響を受けていることは否定しません。
ですが、このマップル、その辛口の部分以外にも有用な情報がたくさんありました。
・晴天率
・ゲレンデのVTM(Vertican Transport Meter)
・休日・平日別の入り込み数
晴天率は説明しなくてもいいと思います。
VTMとは、1時間あたりに該当標高差の下から上まで、何人くらい輸送できるかです。これが大きいほど、同じ時間であれば、より多くの人を頂上に運ぶことができます。
そして、平日・休日別の入り込み数。昔は結構ゲレンデが混んでいたので、「今日はここのゲレンデが空いてるから行こうか」とか決めたものです。
それ以外にも、スキー場提供のマップ以外に実際の地形図を載せていたので、等高線を見れば「ここはホントに上級なのか」とかも見当がついたものです。
各スキー場さん、ぜひ検討してください!
各ゲレンデのHPを見ると、実はこのタイプが一番多いです。
ぼんやりの方は、
「このゲレンデならではの特徴が、トップページに全くない」
「イメージ的な(=どこのゲレンデでも当てはまるようなこと)記述」
「ゲレンデ情報として、必要?」
といったもの。
逆に、情報過多の方は、
「ありとあらゆる情報と詰め込みすぎ」
「結果として、何が言いたいのかわからない」
という感じです。
ゲレンデのグループ化のページでも記載しましたが、これからは特徴がないゲレンデは淘汰される可能性があります。なので、できれば「売り」をアピールしてもらえばと思います。
【あてはまるゲレンデ例】
プリンス系の一部(富良野、妙高杉ノ原、万座温泉、苗場)、ほたか、神立高原、南郷、オニコウベ、天元台、尾瀬岩鞍、米沢など
次に多いのが、ゲレンデ自体の特徴アピールです。ここのHPの主張はわかりやすいです。例えば、
「パークが充実しています」
「地域内最長滑走距離が一番」
「東京から近い」
「雪質がパウダー」
などなど。
少なくとも、ぼんやりタイプや情報過多のサイトよりも、こういった特徴が出ているだけで、おぼろげながら「こんな感じなんだな」と想像することができます。
出来ますが、より一歩突っ込んで頂きたいし、現にこの後例を挙げますが、やっているゲレンデもあります。あと一歩、お願いしますよ。
【あてはまるゲレンデ例】
鹿沢スノーパーク、アルツ磐梯、夏油高原、白馬五竜、草津、羽鳥湖、天元台、ハンターマウンテン、岩原、軽井沢プリンスホテルなど
最近増えてきたのがこちら。国土交通省の2014年の発表によると、スキー人口は微増に転じ、その一因として
「スキーブーム時の若者が、子どもを連れて雪山に回帰してきた」
と挙げられています。
また、リクルートやマックアースが推し進めている
「マジ雪19」や「マジ雪 福島(こちらは20,21歳まで)」
など、若者向けの無料施策の影響もあると思われます。
その為、ファミリーや初心者向けのコースやファシリティを重視するゲレンデが増えてきたとかと。ただ、一部ゲレンデは単純に「今、ファミリーとか若者が流行っているから、HPに乗せとけ」的な雰囲気のところもありますが。。。。
多くは、真面目に取り組んでいる証だと思います。
【あてはまるゲレンデ例】
だいくら、日光湯元、木島平、宝台樹、猪苗代リゾート、かたしな高原、たざわ湖、湯沢中里、軽井沢スノーエリアなど
こちらも徐々に増えてきましたね。特に外国人や昔からの避暑地に近い場所で見られます。スキーやスノーボードを含め、滞在型での遊びを提供するというスタンスです。実は、ここに上げたゲレンデ、外国人が多いゲレンデが目立ちます。どちらが先かはわかりませんが、長期滞在を推めた結果、海外からの来訪が増えたのか、それとも、外国人が多いので、その行動パターンを推し進めたのか。
どちらにしても、「楽しみましょう」という意気込みが感じられます。
【あてはまるゲレンデ例】
安比高原、ニセコ・グランヒラフ、蔵王
このサイトのゲレンデですが、特徴的なコース、またはコースバリエーションを一押しとして勧めています。
いやー、実はこのパターンのゲレンデ、実際に行くと、働いている方が「雪山が好き」「スキーが好き」「スノーボードが好き」「このゲレンデが好き」といった雰囲気を感じられます。ただし、正直言うと、グランデコなどはコースのターゲットをもっとアピールした上でやればもっと人気でるんじゃないのかなと思ったりもしますが。
でもいいんです。こういうゲレンデ、好きです。
【あてはまるゲレンデ例】
猪苗代、グランデコ、野沢温泉、六日町八海山、猫魔、たかつえ
うーん、直前で話た「「特定コースアピール」とは逆のパターン。「なんでゲレンデの宣伝文句が、本筋じゃないの」と思ってしまいます。終わった後の温泉とか、ゴンドラが長いよとか。
ゲレンデに愛が感じられません。
これは言い過ぎかもしれませんが、もっとメインのゲレンデを押し出してもいいのかなと感じます。
【あてはまるゲレンデ例】
あだたら高原、函館七飯、雫石
ここは言いたいことは一つ「スキー・スノボが好きな人は来い」。潔いです。でも実際行くと「ほんと好きなんだなー」が感じられるゲレンデです。
【あてはまるゲレンデ例】
エーデルワイス、高畑