スキー板・ブーツの選び方(私流)

なにかの間違いなんだと思うんですが、長くスキーをやっているせいか、スキー板やブーツの選び方をよく聞かれます。

で、一番多いのが「店に行っても、種類が多すぎてどれがいいかわからない」ってやつです。

 

確かに大型店に行くと、それこそブーツなんて天井まで積み上がって、種類も50近く。これは選べません。

なので、自分的に「ここを基準に選んだら」というのを絞ります。

 

すべてのメーカーを試したことがあるわけでもないので、特定のメーカーを勧めるとかはありません。ご承知おきを。

ブーツ

「スキー板・ブーツの選び方」というタイトルなのに、なぜ、ブーツから?とお思いでしょう。

はっきり言って、板はよっぽど細かいことや競技、特徴のあるゲレンデなどに行かない限り、どんな板でもそこそこ滑れてしまいます。

 

ホントはやっぱり得意な斜面・不得意な斜面というのはありますが。

 

なので、まずは「ブーツ」からスタートです。

 

 

初心者、初級者

 とにかくポイントは、「柔らかく、履いていて当たるところがない」ことです。

 

 雪山という位なので、寒いです。そして柔らかくないブーツは、寒いです。結果、寒すぎてスキーがいやになって辞めてしまうパターンがよくあります。足の先が寒いのって耐えられないですもんね。

 

 そして、当たるところがあるとそこがしびれてしまいます。雪山で慣れないスキーだけでも結構大変なのに、さらに「足がしびれる」んじゃ、スキーが嫌になります。まして、爪がそれで死んでしまったら、スキー辞めますよね。

 

 普通の靴以上に、メーカーによる足型の差がブーツはあります。なので、まずは各種メーカーが揃っている大型店に行って、店員さんに「初心者なので、とにかく柔らかいブーツを各社試させてください」と言って試しましょう。

 

 その後の店との付き合い方は各自おまかせします。

 

 そうそう、レンタルブーツの経験がある人が陥りやすい失敗を一つ。

 レンタルブーツは、使用回数が多いため、中のインナーがヘタっています。そのため同じcmのものでも、緩めに感じたりします。なので、新品を買う場合は、インナーはほどよい締め付けがあるものにしてください。新品の状態で緩いと、その後はゆるゆるです。

 

 

中級者(圧雪ゲレンデは一通り滑れる位)

自分の滑りと、苦手な点が分かってくるころです。方針は「得意を伸ばす」か「苦手をカバーするか」軸と、「エンジョイ」か「ホンキ」か。

 

いずれにしても、初心者、初級者よりもコントロール能力は上がっていると思います。ので、足型がマッチするを前提に、シェルを硬めよりに、可能であればサーモインナーなどを使って、成形インターを使ってみてください。

 

そして、可能であれば、できるだけ軽いブーツを履くことをおすすめします。

軽いほうが、コントロールのしやすさで差がつきます。

 

それと、初心者の所で述べた注意点のうち、当たる所がないは必須です。

 

 

上級(なんでもどんとこい)

多分、足にあってさえいれば、どこでもすべれるはず。てか、上級の人ならばここ見てブーツ選びしないですよね。

 

スキー板

ぶっちゃけ、板は「なんでも、現代の板ならばそこそこ滑れるんじゃね?」という考えなんです。

 

が、初心者からよく聞くと、「レンタルで、いいって言われた板で滑ったら、怖かった」とか「新雪でうまく滑れない」とか、そんなところが出てきます。

 

なので、板を選ぶ時は、以下の点をまず見極めてください。

 

・身長

・体重

・滑るゲレンデの特徴

・楽しみたいか、技術志向か

 

初心者、初級者の場合、板があまり硬くなく、かといって柔らかすぎないものを選んでください。

多分、このレベルの板であれば、4万円以内のものが当てはまるかなと思います。

 

そして、上記のポイント、まずは「身長」から。

あまり長すぎるのはよくないので、目安、身長から10cm引いたものを限度としてください。なぜ限度という書き方をしたかというと、次の「体重」なんです。標準体重よりも重い方であれば、5cm引いたくらいのものでも、板を扱えます。逆に、体重が軽い方であれば、10cm以上マイナスでもいいんですが、他の不具合が出ます。例えばまっすぐ滑る時に安定性が減るなど。

 

次の「滑るゲレンデの特徴」ですが、これは新雪が多いのか、また上級コースが多いのかなどです。

新雪が多いゲレンデであれば、少し太めの板を。上級コースが多いのであれば、オールラウンド系でも、小回り半径が小さいものを選んでみてください。ただし、この味付けが実感できる頃には、初級用の板では物足りなくなっているはずです。

 

最後に「楽しみ/技術」です。

楽しみメインであれば、上記に述べてきた板を選んで、ついでに今流行のロッカー形状のものであれば、十分楽しめます。

ですがあ、技術志向であるならば、板選びの前に、ショップ探し・仲間探しが先かもしれません。こればっかりは最新の技術の話もありますし、板の特性もやはり餅屋に聞いたほうがいいと思います。

 

おまけ・ストック

これは、もう、初心者はなんでもいいです。長さは昔は逆さまにしてリング下で腕が水平とかありましたが、今は級を目指すとかでなければ、お好きな長さで、です。